ユニック車の盗難 明確なデータは公表されていませんが、ユニック車の盗難件数がかなり増えているとの記事が目に付きます。 下の記事からユニック車の窃盗は、数年前大きく騒がれたハイエースなどの窃盗団とほぼ同じパターンだと分かります。すなわち、下見、実行・搬送、ヤードでの解体、部品輸出とそれぞれの役割が細分化され、それをコントロールする組織的な国際窃盗団の存在が窺われます。
千葉県：自動車盗難件数のうち、約３割がユニック車の盗難
	●物流Ｗｅｅｋｌｙ２０１３年５月１３日によると、全国で最も自動車盗難件数が多い千葉県が対策に乗り出した。千葉県警と協議会を立ち上げ、中古車解体施設であるヤードの立ち入り調査をはじめとした検討を開始、場合によっては条例での規制も視野に入れるという。業界では現在、古い型のトラックやユニック車、ハイエースなどのバン車が狙われており、そうした車両を保有する事業者は毎日、いつ狙われるかわからない不安に頭を悩ませている。今回の取り組みがトラック盗難を抑制する有効打となることが期待される。 千葉県警によると平成24年の県内の自動車盗難件数は２３８０件で、今年に入って３月末までにすでに７７１件発生し、前年と比べ２２１件の増加となっている。 自動車盗難件数のうち、約３割がユニック車の盗難だという。ユニック車の盗難被害に見舞われた県内の事業者は、「深夜の一瞬のすきを突かれて盗まれた」と悔やむ。早朝に盗難と気付き、警察へ被害届を出す一方で、自分らでも手分けして探したが見つからなかったという。
茨城県警：トラック盗難、半数以上がユニック車。2013.05.08
	●茨城県警によると、同県内では昨年１年間で６００台以上の貨物自動車が盗まれたという。被害は県南、県西地域で発生が集中しており、被害に遭った貨物自動車のうち半数以上が「ユニック車」。２〜４トンクラスの被害が際立っており、今年に入って、水戸市を中心とする県央地域でも多発傾向にある。 同県警では車両対策として、「ＧＰＳ装置の取り付け」「電気系・燃料系への細工（隠しスイッチなど）」、駐車場対策として「施錠に使うチェーンや南京錠は強固なものを使用すること」「大きな音のする警報器などの設置」を呼び掛けている。
西日本エリア　トラック盗難頻発　買い替え困難で廃業も　2012.04.27
	●物流Ｗｅｅｋｌｙ２０１２年４月２７日によると西日本エリア特に目だつのが岡山県と兵庫県の県境エリアでトラックの盗難が頻発している。ユニック車の盗難も頻発しており、被害を受けた事業者は、盗難を機に廃業の決断を迫られるケースが出てきても不思議ではないと話す。
神奈川県：ユニック車の盗難に注意
	左のチラシは平成24年2月7日に神奈川県自動車交通共済協同組合が、ユニック車の盗難増に注意を喚起し、防犯対策を具体的に示し傘下の組合員に送ったものです。 参考にしてください。 特に駐車場の環境整備の 　　（1）出入り口を必ず封鎖する。 　　　　自社の状況が窃盗団に対応できて 　　　　いるかどうか、再度検討してください。
栃木県茂木警察署：地域安全情報メール　ユニック車盗難未遂事件
	これは栃木県の茂木警察署のメールで、ユニック車の盗難未遂事件の発生を受け、注意を呼びかけたものです。 管内でのユニック車など建設作業車の盗難が本年に入り８件発生しているとのことです。さほど大きくない警察署の管内でこの件数。これはかなり異常な事態になっているのではないでしょうか。